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冬場の静電気に注意!髪に起こる静電気と薄毛の関係

つむじ

静電気

冬場の悩みの種に「静電気」がありますね。車の乗り降りの際やドアノブを握る際などに「バチンッ!」とくるアレです。静電気は髪にも帯電しますので、ヘアスタイルが崩れて嫌な思いをすることも多くなります。

ストレスを生じさせる静電気ですが、薄毛との関係はどうなのでしょうか。本章では、髪に起こる静電気と薄毛の関係について見ていきます。


なぜ起きる?静電気発生の要因

静電気発生

まずは静電気が発生する要因について見ていきます。


① 髪側の要因

静電気が発生する要因はいろいろありますが、髪が乾燥していることも一つの要因になります。冬場はどうしても乾燥しやすい時期ですが、髪のケアを怠った場合はさらに乾燥が進み、静電気の発生・帯電を助長します。


② 髪以外の要因

時期的に空気が乾燥しやすいシーンであることに加えて、寒さ対策のために着用する衣服も厚着になります。衣服同士がこすれることで静電気が起きやすくなりますが、ウールなど冬物素材によく使われる材質の衣服はより静電気を起こしやすくなります。

多くの場合、静電気の発生要因としては髪自体よりもこれら外的要因のほうが問題になるでしょう。



静電気と薄毛との関係

非常にイライラさせられる静電気ですが、薄毛の直接の原因になるかというと、今のところそのような見解は聞かれません。キューティクルダメージからまとまりのない髪になってしまうなどは考えられますが、医学的に薄毛の原因になるということはまずないでしょう。

ただし、間接的に薄毛のリスクを高める可能性はあります。まず、静電気が起きる環境では乾燥が強い状態であることから、頭皮環境としてはあまりよくない状況です。

また静電気は強いストレスを生じますから、あまりひどいとストレス由来でホルモンバランスが乱れてしまうかもしれません。

薄毛的にはそれほど深刻なダメージに至ることは考えにくいですが、ストレス源として考えるとできるだけ静電気の発生を防いだほうが賢明です。

次の項では静電気の発生をできるだけ防ぐための方法をお伝えします。


静電気の発生を防ぐ方法

ここでは静電気の発生を抑えて、且つ乾燥から身を守る方法についてまとめてみます。


① 髪の保湿

髪自体をできるだけ乾燥から守るために、洗い流さないトリートメント剤を使うのも手です。アウトバストリートメントは、お風呂を上がった後に用いることができ、洗い流す必要がないので長時間髪を乾燥から守ります。


② 頭皮の保湿

過度の乾燥状態は頭皮環境の悪化を招きますので、頭皮の保湿も必要です。巷には頭皮の保湿用スプレーが売られていますので、乾燥で頭皮がピリピリするなど不具合が出る場合は試してみてもいいでしょう。


③ ドライヤーとヘアブラシの選択

髪を乾かすドライヤーはマイナスイオン発生機能付きのものを使うと、髪に静電気が起きにくくなり乾燥を防いでくれます。

一般的なプラスチック製のヘアブラシは静電気を起こしやすいので、特別に静電気対策が施された製品を選ぶか、木製などもとから静電気が起きにくい材質のものを選択するようにします。


④ 衣服の材質コーディネート

マイナスの電気を帯電しやすのが、アクリルやポリエステルなどの素材です。逆にプラスの電気を帯電しやすいのがナイロンやウール、レーヨンといった素材になります。マイナス帯電を起こしやすい服と、プラス帯電を起こしやすい服を一緒に着ると、摩擦によって静電気が起きやすくなります。

例えばナイロン製のタイツをはいて、その上にアクリル製のスカートを履くと両者が触れ合うことで静電気が起き、体に蓄電していきます。

マイナス帯電を起こしやすい素材同士、あるいはプラス帯電を起こしやすい素材同士であれば静電気は起きにくくなるので、コーディネートのシーンで意識すると良いでしょう。


⑤ 静電気除去スプレー

静電気を除去してくれるスプレー剤も売られているので、こうした製品を利用すると効果的です。衣服に吹きかけて使うものや、車のシートに使うものなど用途が分かれているので、普段静電気が起きやすいと感じているシーンにあった製品を買って試してみてください。


⑥ 加湿器を使う

自分がいる空間全体を静電気が起きにくい場所に変えるには加湿器を使うのも手です。髪や服など個別的な対策ではないので、仕事などで長時間滞在する空間をそのまま静電気の起きにくい空間にしてくれます。


まとめ:直接薄毛の原因にはならないが、静電気はできるだけ避けるべし

本章では冬場に悩まされる静電気と薄毛の関係について見てきました。静電気はキューティクルをはがしてしまうなど髪のダメージの原因になりますが、直接薄毛の原因となることはありません。

ただ髪の状態が悪くなり見た目にも影響することや、ストレスの原因になることもあるので、できるだけ抑制する工夫をしたほうが生活も楽になります。

服の材質を意識することで静電気の発生を防ぐことができるほか、静電気対策として色々な製品が売られていますので、こうしたものを上手に活用すると良いでしょう。

すでに抜け毛や薄毛の兆候がある場合には、当院で解決をお手伝いしていますので、お気軽に無料カウンセリングを受けにいらしてくださいね。