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話題の新薬ザガーロの効果を徹底解説!フィナステリドとの違いとは

ザガーロ

薄毛治療の薬としてミノキシジルやプロペシアという製品名が有名なフィナステリドがありますが、薄毛治療の新薬としてザガーロという薬が2016年に日本でも販売がスタートしました。

新薬ときくと今まで処方されていた治療薬との違いが気になりますが、ザガーロの効果はどのような違いがあるのでしょうか。

今回のコラムでは薄毛治療薬の新薬『ザガーロ』の効果を中心に、従来の治療薬と比較しながら解説いたします。


ザガーロはどのような薬?

薬

ザガーロはイギリスの製薬企業であるグラクソ・スミスクライン株式会社がつくったAGA治療薬のことです。ザガーロは製品名で一般的にはデュタステリドという名前に聞き覚えがある方もいらっしゃるのはないでしょうか。

ザガーロは今まで薄毛治療薬として処方されてきたミノキシジルなどと比べると新しく、日本では2015年に厚生労働省でAGA治療薬として承認され2016年6月に販売が開始されています。


ホルモンの薬

ザガーロのジャンルとしては抜け毛を引き起こしていたジヒドロテストステロンの生成を抑える薬(5α還元酵素阻害薬)に分類されます。5α還元酵素阻害薬とはジヒドロテストステロンがつくられるもととなる5αリダクターゼとテストステロンとの結びつきを防止する薬です。

従来の治療薬にもフィナステリドという薬が5αリダクターゼの防止薬に該当します。ザガーロはテストステロンと5αリダクターゼが結びつかないようにはたらきかけるので、抜け毛を防ぎ髪の毛が減らないようにし、薄毛を悪化しないようにしてくれるのです。


フィナステリドとの違いについて

ザガーロとフィナステリド、どちらもジャンルとしては5α還元酵素阻害薬なので違いはないように思われますが実は多少の違いがあります。結論からお伝えすると、ザガーロはフィナステリドと比べると薄毛を引き起こしているジヒドロテストステロンの防止効果が高い薬と考えられています。


効果の高さ

フィナステリドも薄毛治療においては改善効果が期待できますが、発毛効果などがフィナステリドの1.6倍程度改善しやすい試験結果が出ています。

ジヒドロテストステロンの原因である5αリダクターゼは一口にいってもⅠ型とⅡ型という2種類に分けられ、フィナステリドではⅡ型の5αリダクターゼにしか作用していませんでした。

しかしザガーロはⅡ型だけでなくⅠ型の5αリダクターゼにも作用するので、よりジヒドロテストステロンの防止効果が高く、フィナステリドよりも高い改善効果が期待できると言われています。


ザガーロは個人輸入でも買えるがリスクもある

リスク

薄毛治療薬で改善したい場合はAGA治療を手がけているクリニックの医師に処方して服用します。近年では個人でも海外からザガーロも含めAGA治療薬を直接輸入して手に入れられるようになり、クリニックに行かずとも薄毛を改善できる可能性が出てきました。

ただし購入したものがきちんとしたものであればよいのですが、ものによってはリスクを伴う場合もあります。


個人輸入でザガーロを購入するリスク

個人輸入では医師の指導がなくてもザガーロを購入できる手軽さがありますが、医師の指示がないので使用量や使用方法を誤ってしまうリスクがあります。

たとえばザガーロを服用している間、輸血をおこなえないという注意点がありますが、医学知識がない人が独断で入手して服用すれば体調を損ねるリスクがあるのです。

また、ザガーロは0.1mgでもフィナステリド1.0mgと同等の発育効果があることから少量でも効果はありますが、よくわからずに高配合のザガーロを購入して服用すれば体調不良に陥ることもあります。

クリニックで処方されるザガーロと比べると安く入手できる場合もありますが、安心して服用するためにもザガーロはクリニックの医師に指導してもらって服用するのがよいでしょう。


まとめ

ザガーロは従来の薬と比べると改善効果がより期待でき、今まで満足のいく効果が得られなかった人の次の薬としても使われる薬です。またフィナステリドと比べると太くて長い毛が増えるという試験結果もあることから、薄毛をより改善してくれる効果が期待できるので、コンプレックスを改善しやすくしてくれるともいえます。

よりローコストで薄毛を改善したいと思ってしまい個人輸入を検討してしまいそうですが、安心して服用するためにも医師に処方してもらうのがベストです。

当クリニックではザガーロも含めてみなさんにわかりやすいようカウンセリングや指導をしておりますので、薄毛でお困りのことがございましたらぜひ当院にご相談ください。