2020.3.26 成分
薄毛治療の救世主/ミノキシジルとフィナステリドの効果を徹底解説
薄毛治療は日々進化していますが、ミノキシジルとフィナステリドは薄毛治療においては必要不可欠な存在です。今回のコラムでは、そんなミノキシジルとフィナステリドの作用や薄毛にどのような効果があるのかを中心に解説していきます。
ミノキシジルとは
ミノキシジルの誕生は古く1960年にアメリカで高血圧の薬として誕生しました。ミノキシジルが高血圧の薬として運用が開始されてからしばらくすると、脱毛症を改善する効果が発見され、以来日本においても薄毛治療の改善薬として大きな貢献をしています。
ミノキシジルで薄毛が改善する仕組み
ミノキシジルは血管を広くすることで圧力から血管を守ります。ミノキシジルの血管拡張作用は単に血圧を下げるだけでなく、血管が広まることで血液によって運ばれる食べ物の栄養が体に届きやすくなる点も特徴です。
髪の毛のボリュームが減るのは髪がなかなか生えてこないことが一因ですが、頭皮も栄養がないと髪の毛を伸ばす元気がありません。そこで血液の道である血管を広くすることで頭皮への栄養が届きやすくなり、頭皮を元気にしてあげることで髪がすくすくと育ちやすくなるのです。
また、ミノキシジルは髪のもとでもある毛乳頭細胞も活発にしてくれるので、ふたつの効果によって薄毛が改善していくのです。
フィナステリドとは
男性ホルモン(テストステロン)は、頭皮上の毛乳頭付近に存在する「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びついてしまって、「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる悪玉男性ホルモンに生まれ変わってしまいます。
DHTは脱毛因子を増やし「髪の毛がぬけるように」という指令を出します。そうする髪の毛は太く成長する前に抜けて落ちてしまい、細い毛が目立つ薄毛の状態になるのです。
フィナステリドで薄毛が改善する仕組み
フィナステリドはDHTの発生をブロックしてくれるので、抜け毛の指令を出している原因をなくしてくれるため、抜け毛が減り薄毛を改善することができるのです。
フィナステリドは抜け毛を防いでくれる薬ですので、薄毛が進行していなくても予防的に服用することで抜け毛を抑止し薄毛を悪化させなくすることもできます。
「若いから薄毛とは無関係」と高をくくっているより、早めのうちにフィナステリドなどを服用しておくと薄毛で悩むリスクを減らせるため、フィナステリドは薄毛予防の急先鋒ともいえるのです。
薄毛治療にはふたつの薬が必要
ミノキシジル、フィナステリドとともに薄毛にアプローチできる薬であることはおわかりいただけました。しかし、薄毛治療においてはどちらか一方の薬だけを飲めば薄毛が改善するというわけではありません。
その原因はミノキシジル、フィナステリドの効果そのものにあるのです。
片方の薬だけでは薄毛を改善できない理由
まず、ミノキシジルは血管を広くして栄養を届けやすくする薬であるとお伝えしました。ミノキシジルを医師の指導どおりに服用していれば徐々に元気な髪の毛が生えやすくなりますが、DHTが旺盛に生成される状態であればどうでしょうか。
DHTは健康な髪であっても抜け落ちさせる作用がありますから、ミノキシジルで元気な髪を生やしても抜けてしまうためいたちごっこになるだけなのです。
また、フィナステリドは抜け毛の原因であるDHTそのものが作成されないようにするホルモンの薬ですが、フィナステリドそのものにミノキシジルのような血管拡張作用はないので髪を伸ばす効果はありません。
いうなれば抜け毛は予防できるが髪が伸びてこないので、ボリュームが増えず薄毛は改善できないといえます。
ふたつの薬ではじめて薄毛が改善する
薄毛を改善するためには、髪の毛を生やすこと、そして抜け毛を止めることのふたつのアプローチが必要です。そのためミノキシジルで髪の毛が生えやすくなる環境を整えて、フィナステリドで伸びた髪の毛が抜けないように予防する、ここではじめて髪が伸びて抜けないという環境を整えられます。
クリニックによってはフィナステリドのみの治療コースもありますが、根本的な薄毛を改善したい場合はフィナステリドだけでは髪が増えないので、発毛を期待している場合は満足のいく結果になることが難しいと言えます。
まとめ
ミノキシジル、フィナステリドともに近年では薄毛治療の中心となって薄毛に悩んでいる多くの人のコンプレックを改善してきています。しかし薄毛治療においては片方の薬だけでは改善することは難しいので、ミノキシジル、フィナステリドをセットで服用していくことが大切です。
当クリニックではミノキシジル、フィナステリドを含んだオリジナルのオーダーメイド処方薬を展開していますので、薄毛にお困りの場合は、ぜひ一度当院のカウンセリングを受けられてみてはいかがでしょうか。