コラム

知識

スマホが原因での薄毛が急増中!?

スマホ

もはやライフラインの一角を担う存在となったスマートフォンは、若年世代では持っていない人を探す方が難しいくらいですね。便利であることを通り越して日常生活に無くてはならないものとなっており、一日の中でかなりの時間をスマホの使用に要している人も多いと思います。

実はこのスマホの長時間使用が、薄毛を誘発する原因になってしまうこともあるので注意が必要です。本章ではスマホが原因となる薄毛について詳しく解説していきます。


なぜスマホの使用で薄毛になるのか?

なぜ

普段あなたがスマホをどのように使用しているのか、ちょっと試に手に持ってみてください。ほとんどの人は、胸元あたりで左手にスマホを持ち、右手で操作する姿勢が取られるのではないでしょうか?

動画を視聴するなどの場合はまた別かもしれませんが、調べ物をするようなシーンは大方このような姿勢が取られると思います。この姿勢を鏡などに映して横から見ると、首が前傾姿勢になっているのが分かります。これが首と肩に負担となり、頭髪環境に悪い影響を及ぼす可能性があります。


悪い姿勢が首こり、肩こりを引き起こす

国民病とも呼ばれる「肩こり」や「首こり」はこのような悪い姿勢によって引き起こされます。スマホに限らず、パソコンを長時間使用する人なども同様の姿勢になるので、首や肩の負担は相当なものです。パソコンを持っていない人は常時スマホを使用しますから、一日のうちで相当な時間、首と肩に負担をかけることになります。

昔は考えられませんでしたが、今や小学生でも肩こりを訴える時代です。スマホの普及が原因となっているケースも相当多いと思われます。一時的なものであれば、体を動かしたり整体でほぐしてもらうことで解消できますが、首こりや肩こりを放置すると、頭髪環境に悪い影響が出てきます。


血行不良で毛根が栄養不足に

首こりや肩こりは、当該部位の筋肉が硬直し血行不良が起きている状態です。これ自体とても辛いものですが、その影響は頭部にも波及します。毛根は頭皮の毛細血管から栄養を補給しなければ生きていくことができませんが、心臓から送り出された血液は必ず肩、首を通らなければなりません。首、肩が血行不良になると、当然頭皮への血流も低下してしまいます。

頭皮の毛細血管はただでさえ細いので、血流が不足すると容易に血流不足を引き起こします。薄毛の大きな原因には他に体内のホルモンが悪さをするAGAがあります。また中高年世代でAGAの好発年齢にあたる方も、AGAと並行して頭皮の血流不足が影響していることも考えられます。働き盛りの世代でもほとんどの方がスマホを使用していると思いますので、頭皮の血流環境の悪化が薄毛を進行させている可能性もあります。


目の酷使も薄毛の原因に

スマホやパソコンなどの長時間使用は、首こりや肩こりだけでなく眼精疲労の原因にもなります。現代人は目を酷使することで様々な体調不良を訴えますが、目を酷使すると周辺の筋肉がこわばり、緊張が周辺の筋肉や皮膚に波及します。こめかみから側頭部にかけて緊張が生じると、当該部分の血行が悪くなり、やはり薄毛の原因になります。側頭部は前頭部や頭頂部と比べるとAGAの影響は少ない部位ですから、側頭部の薄毛が気になるようであれば、目の酷使の影響を疑っても良いと思います。


ストレートネックになってしまうと改善が難しい

首こりや肩こりを長期間放置すると、首の頸椎がまっすぐになって固定されてしまうストレートネック(スマホ首)になってしまうこともあります。頸椎は元々重い頭部を支えるために適度に湾曲していますが、スマホの使いすぎで前傾した状態が長く続くと、頸椎がまっすぐの状態が長く保たれます。常態化すると頸椎が湾曲を失い、ストレートの状態のまま固定されてしまいます。一度こうなってしまうと、元のように湾曲した状態に戻すのは至難のわざですので、予防が第一になります。


スマホの使いすぎに注意!頭皮の血流確保に気を配ろう

首肩

本章ではスマホと薄毛の関係について取り上げて見てきました。スマホの長時間使用は首や肩の血行不良を引き起こすことがあるので、頭皮の血流に影響が出ないよう、長時間使用はできるだけ避けて、適宜運動やストレッチなどで筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。

当院では若年世代の患者さんも多く通われていますので、その人の状態をよく観察してヒアリングを行い、薄毛の原因を突き止めて効果的な治療ができるように配慮しています。頭皮の血流を確保できるお薬の処方はもちろん、その他の生活習慣の改善など、薄毛が気になっている人は一度当院に相談にいらしてください。