2019.9.23 知識
健康な頭皮は何色?薄毛につながる危険な色とは
あなたは普段自分の頭皮の状態をまじまじと観察することはありますか?毎日のヘアセットの際には鏡を見ると思いますが、頭皮まで観察する機会は少ないかもしれません。確認するとしたら痒みやヒリヒリ感など違和感を生じた時でしょうか。頭皮の色は健康状態を表すことがあるので、現状の頭皮の状態を一度確認してみることをお勧めします。本章では健康な頭皮の色や、薄毛につながる危険な色について解説します。
健康な頭皮は青白い
髪が生えている部位は、健康な状態であれば青白く見えます。顔が青白いと不健康に見えますが、頭皮の場合は青白いのが健康な証拠です。機会があったら、テレビ等でスキンヘッドの人が出ている時に意識して頭皮を観察してみてください。
毛根が生きていて健康な状態であれば青白く見えますが、薄毛が進み毛根が死んでしまった部分は顔の皮膚と同じ色になっていると思います。AGAなどで薄毛が進行すると、その部位は段々と肌と同じ色になってくるので、これを察知して毛根が生きているうちに薄毛治療を開始することが望まれます。
赤い頭皮は危険信号
もし頭皮が赤みを帯びていたら、それはイレギュラーな状態を示す危険信号である可能性が高いです。頭皮マッサージをすることで一時的に赤みを帯びることはありますが、これは血行が促進されたためですで、その後元に戻るようであれば心配いりません。
特にマッサージなどをしなくても頭皮が赤みを帯びている場合は、その部分が炎症を起こしている可能性があります。頭皮が炎症を起こすと育毛の土台となる頭皮環境が悪化し、毛根にダメージが及ぶので放置していると薄毛につながります。頭皮に炎症を起こす要因はいくつか考えられるので、次の項で見てみます。
頭皮に炎症を起こす要因
① シャンプー剤が合わない
毎日使うシャンプー剤が頭皮に合っていないことがよくあります。毎日使っているので意外に思われる人が多いですが、肌に合わない洗浄剤は刺激の元になり、炎症や痒みなどを引き起こします。影響が強い場合は痒みやヒリヒリ感、発疹等を伴うこともありますが、軽度の場合は炎症を起こしていても本人が自覚できないこともあります。特に安いシャンプー剤に含まれる刺激の強い洗浄成分が原因になることが多いです。
② カラーリング剤など
カラーリングやパーマなどは自宅でできるキットも売られています。こうしたキットの薬液は非常に刺激が強いため、施術時に頭皮に付着してしまうと高確率で炎症を起こします。本来、薄毛対策的にはカラーリングやパーマは少なからず頭皮に負担をかけますので、できれば控えて頂きたいところです。どうしてもというならば美容師さんなどプロに任せて、薬液の頭皮への付着を最小限に抑えてください。
③ 紫外線の影響
夏がメインと思いがちですが、日本では春の終わりころからすでに夏と変わらないくらいの紫外線が降り注いでいます。紫外線も頭皮に炎症を起こす大きな要因ですから、これを避ける工夫が必要です。
④ 頭皮の病気
皮脂の分泌が過剰になって起こる脂漏性皮膚炎や、逆に皮脂が少なすぎてバリア機能が失われることで起きる皮脂欠乏症性皮膚炎など、皮膚疾患が原因でも頭皮が赤くなります。
頭皮に炎症がある時の対処法
見た目に赤みが強い場合や、赤みに伴って痒みやブツブツなどの異常が認められる場合は早期に医師の診察を受けてください。医師は炎症の原因を探って効果的なアドバイスを与える他、必要な処置と治療薬の処方をしてくれるでしょう。
特に自分でカラーリングキット等を使って薬液を頭皮に付着させてしまい、その後赤みや刺激が生じた時は、早めに処置しないと症状が重くなることもありますからできるだけ急ぐ必要があります。旅行や遠出などで帽子を忘れ、長時間日光を浴びた後に頭皮に炎症が起きた場合も、ヒリヒリ感などの違和感が続く場合は医師に診てもらうことを強くお薦めします。赤みが軽度で体感的な異常もなく、そこまで緊急性が無いと判断した場合、考えられる要因を排除しつつ様子をみてもいいかもしれません。
それまで使っていたシャンプー剤を止めて、アミノ酸系の刺激が少ないシャンプーに変えてしばらく様子を見るのも一手です。短時間の外出の際もできるだけ紫外線を避けるため、帽子や頭皮用の日焼け止めなどを使うと有効です。あとは、基本的な体の抵抗力を維持するために日々の生活習慣を良好に保ち、体調を維持する努力も必要ですね。
頭皮の赤みは要注意!必要に応じて治療を
本章では頭皮の色について、健康な状態や危険信号となる色についてお伝えしてきました。軽度のものであれば必要な自己対処を行ったうえで様子を見ることもできますが、炎症が強い場合は医師の適切な処置が求められます。当院では頭皮の異常による薄毛の治療についても丁寧に対応しておりますので、少しでも心配な点があればいつでもご相談ください。