2019.8.29 女性
50代60代女性必見!薄毛の原因と予防対策
誰でも年齢を経るごとに体の変化を感じていくものですが、女性は特に見た目の変化には敏感になります。毛髪量は年と共に少しずつ減少していく傾向にありますが、50代、60代は体内のホルモンバランスの変化に伴って急に薄毛が進行してしまうこともあります。
女性にとって薄毛は生活の質を落としてしまうくらいセンシティブな事柄ですから、予防対策はしっかりとしておきたいものです。今回は50代60代女性の薄毛について、原因や予防対策について解説していきます。
50代60代女性で考えられる薄毛の要因は?
① 女性ホルモンの減少
この年代の女性の薄毛で最も大きな要因となるのは、女性ホルモン量の減少です。女性は閉経を迎えた後は女性ホルモンの分泌量が一気に減少します。女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの二種類がありますが、エストロゲンは女性の髪を強く健康にし、プロゲステロンは髪の成長期間を長く保つ働きがあります。
妊娠中の女性は通常よりも髪が豊富に保たれることが多いですが、これは妊娠に伴って女性ホルモンの分泌量が増えるからです。更年期を迎えて閉経を迎えた後は、逆に女性ホルモンの分泌量が減ってしまうので、それまでよりも髪が細くなったり毛量が減ってしまい、薄毛になりやすくなります。
② 男性ホルモンの影響の増加
女性ホルモンの分泌量が減ることはまた、体内で男性ホルモンの影響力が増すということです。元々は女性も男性ホルモンを分泌していますが、男性ほどではありません。しかし更年期以降は女性ホルモンの分泌量が減ることで、相対的に男性ホルモンの影響力が増すことになります。
この影響で、男性と同じように薄毛になりやすい状態になります。ただし女性の場合、男性のAGAのように特定箇所から薄くなるのではなく、頭髪全体が徐々に薄くなるという点で違いを見ます。
③ ストレス
更年期障害に代表されるような体の不快症状だけでなく、生活上の色々なストレスも髪の成長を妨げる要因になり得ます。強すぎるストレスは体全体の活力を奪い、また頭皮の血管を収縮させて血行不良状態をもたらします。結果として頭皮環境の悪化を招き、薄毛を助長することになります。
④ 頭皮への刺激
髪のボリュームを保とうとパーマなどを多用すると、頭皮に刺激を与えて頭皮環境を悪化させることがあります。パーマやおしゃれのためのカラーリングなどは、少なくとも薬液を頭皮に付けないようにしましょう。薄毛対策を考えるのであれば、パーマやカラーリングはできるだけ頻度を抑えることが勧められます。
また洗髪のしすぎや、安いシャンプー剤に含まれる高刺激性成分の影響でも頭皮にダメージが蓄積します。日常的に頭皮に痒みがあったり、発疹発赤が認められる場合は日ごろ使っているシャンプー剤の影響を疑ってみましょう。
40代50代女性の薄毛予防法は?
自分でできる薄毛の予防法は、基本的には健康な体を維持することだと思ってください。よく言われるバランスの良い食事、睡眠、運動習慣など、健康を意識した生活が髪を育てる活力の維持につながります。さらに、これに加えてより積極的な予防とするため、食事面では女性ホルモンと似たような働きをする大豆イソフラボンや、髪の成長に必要になる亜鉛が不足しないように意識すると良いでしょう。
大豆イソフラボンは大豆製品に多く、亜鉛は牡蠣の他、身近な食品ではゴマや肉類にも比較的多く含まれます。ダイエットなどで食材が偏らないようにしてください。頭皮への刺激を避けるため、パーマやカラーリングはできるだけ控えて、シャンプーは低刺激のアミノ酸系のシャンプーに切り替えるのが望ましいです。また予防段階では市販の育毛剤を使用してもいいでしょう。
薄毛の進行が止まらない場合は
先ほどご紹介した通りの予防措置を講じていても、加齢や他の要因の影響が上回ると薄毛は少しずつ進行してきます。市販の育毛剤や個人でできる対策では効果に限界がありますから、3か月~半年程度経っても薄毛の進行が止まらない場合は早めに病院にご相談ください。
頭皮に異常がある場合は、治療薬の処方と共に頭皮異常の原因を考え、これを排除できるようにアドバイスしてくれますし、ホルモン由来であると判断すれば効果的な治療薬の処方もできます。女性の薄毛の大部分を占めるホルモン由来の原因には、市販薬では対処できないので、病院での治療薬が必要になります。
AGAの治療薬の中には女性が使えない物もあるので自己判断は危険です。医師の指示のもとで女性に合った治療を選択することが大切になります。
当院では、女性の発毛治療で最も効果の高い「ミノキシジル」を中心としたオーダーメイドの内服治療を行なっております。内服薬には亜鉛などの毛髪の成長に欠かせない栄養素もしっかりと配合、外用薬のようにべたついたりする心配もありません。血流を改善する「ミノキシジル」と毛髪の成長因子または成長因子の生成を促進させる「メソセラピー」の併用することで、発毛を強力に促進し、最大の効果を発揮します。
女性には女性のための薄毛治療を
今回は50代60代の女性の薄毛に視点をあてて、原因や予防対策について見てきました。女性の薄毛は主にホルモン由来で起こるため、どうしても加齢の影響は避けられません。薄毛予防に気を配ることはもちろん大切ですが、薄毛の進行を実感した段階でお早めにクリニックにご相談ください。
早めに措置を講じれば短期間で毛量の回復が望めます。当院は随時「無料カウンセリング」を実施しておりますので、ご遠慮なくご相談いただけますと幸いです。