2019.8.22 知識
AGA治療薬の個人輸入の危険性
みなさんは海外からお薬を個人輸入していませんか?最近では、忙しくてクリニックへ行けない方や日本で承認されていないお薬などを輸入代行業社を介して個人輸入をしている方も多いかと思います。実は個人輸入にはたくさんの危険があります!今回はAGA(男性型脱毛症)治療薬の個人輸入の危険性について紹介します。
インターネット環境や個人輸入代行業社の普及で個人輸入しやすくなった
ネット上には個人輸入に関するサイト数多く存在し、すぐに購入しやすい環境になっています。しかし、このような入手しやすい状況が、あなたが困っている症状に対して正しいお薬を選択できていないかもしれません。
個人輸入ってよくないの?
まず、個人輸入は全てが良くないことはありません。問題なのは、お薬の含有量や安全な添加剤を使用しているかどうかです。あくまでも可能性ですが、AGA治療で個人輸入したお薬でも、本当は違う成分が含まれているかもしれません。
また、個人輸入のお薬は、禁忌(服用することができない人)、相互作用や使用できる体質(使用するのに注意しなければならない人)がわかりません。記載しているものもありますが、これらはあくまでも海外の検査データであり、日本人で試験したデータではありません。人種によってお薬が肝臓で代謝される酵素が異なることもあるため、信頼性は低くなることを知っておく必要があります。
日本で製造販売されているAGA治療薬
プロペシア(フィナステリド)
プロペシアは2005年から長年販売しているAGAの進行を遅らせる治療薬です。MSD社が販売しており、処方箋医薬品としての区分に指定されています。そのため、日本では医師の処方箋が必要になります。
ザガーロ(成分名:デュタステリド)
プロペシアと似た作用を持つ、AGAの進行を遅らせる治療薬です。2016年から日本で販売されており、処方箋医薬品に区分されています。
ミノキシジル
日本ではミノキシジルは外用薬が市販薬として販売されています。当院では、ミノキシジルの内服薬をご用意しています。
個人輸入は粗悪な製品もある
個人輸入の場合、国の承認を受けていないため、品質管理が行き届いていません。そのため、有効成分だけでなく、含有量やどんな添加剤を使っているかもわかりません。日本で販売されている医薬品は、承認するまでの過程で、品質の検査や臨床試験で薬の効果を証明しており、販売後も「再審査制度」「再評価制度」によりお薬に異常がないかどうか検査しているため、とても安全に使用できます。
あくまでも個人輸入は自己疾病の目的で使いましょう
個人が自分で使用するために限り、個人輸入することができます。個人輸入した医薬品などを、他の人にあげたり、売ったりすることは絶対にしないでください。こちらは、厚生労働省から注意喚起がでています。
(厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/topics/0104/tp0401-1.html)
もし副作用が出た場合は?
日本の市販薬や病院で処方される医薬品で、入院するほどの重篤な副作用が現れた場合「医薬品副作用被害救済制度」という独立行政法人医薬品医療機器総合機構(通称:PMDA)が、副作用に対して救済給付を行う制度があります。
一方で、個人輸入したお薬で副作用が現れた場合は、そのような救済制度がなく自己責任になるため注意が必要です。
AGAの治療は医療機関でお薬を処方してもらいましょう
安心してお薬が服用できる
AGA治療の医療機関では、日本で販売されている処方箋医薬品はもちろんのこと、ミノキシジル内服薬などの海外から輸入するお薬も正規の方法で仕入れているため、安心して使用することができます。もし副作用が現れたとしても、医師や薬剤師に相談できるため、すぐに対処することができます。
なにより医師の診察があること
医師による診察は一番重要です。薄毛の症状や原因は一人ひとり違うため、患者様に合わせた治療方針が必要です。安易に自分で判断するのではなく、クリニックへ受診して医師の診察を受けましょう。
薄毛でお悩みの方は当院の無料カウンセリングをご利用ください
AGAの治療は、まずクリニックで医師に診察してもらい、クリニックでお薬をもらうことが重要です。個人輸入はお薬が安いのがメリットですが、その反面、粗悪品や医薬品副作用救済制度を受けれないなど、デメリットの方が大きいです。AGA治療を受けようを考えている方は、ぜひ当院にご相談ください。