2019.8.21 知識
本格的に薄毛がはじまった!40・50代男性の薄毛対策
人間の毛髪は20歳をピークに加齢の影響を受けはじめますが、男性はホルモンの影響による「AGA」と呼ばれる薄毛の症状も現れやすくなります。特に40代・50代の中高年期には毛髪がストレスや栄養不足などの影響を顕著に受けることになります。若いころは薄毛が気にならなかった人でも、年齢を追うごとに薄毛対策の必要性を感じるかもしれません。ここでは、AGA治療に有効な成分について解説します。
薄毛対策に有効な2つの成分
AGA(男性型脱毛症)による薄毛の症状には、外用薬と内服薬の2つのアプローチ方法があります。基本的に薄毛は体の内部から起こるものなので、内服薬を継続的に服用する方が効果的です。現在、日本で内服薬として活用されているものは「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2種類です。
フィナステリド
薄毛は、男性ホルモンの影響を受け進行します。男性ホルモンの一つに「テストステロン」と呼ばれるものがあります。テストステロン自体は男性にとって、なくてはならないホルモンなのですが、これが頭皮(特に前頭部や頭頂部)の毛乳頭から分泌される還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつくと、「ジヒドロテストステロン(DHT)」という別の男性ホルモン(悪玉男性ホルモン)に変化します。このDHTが脱毛因子を増やし「髪の毛がぬけるように」という指令を出します。
フィナステリドは、テストステロンと5αリダクターゼの結合を抑制する効果が確認されています。毎日お薬を服用していただくということになりますが、これを繰り返していただくと前頭部や頭頂部で髪に悪さをしてしまう「DHT」の産出を抑制できます。
ミノキシジル
ミノキシジルは毛細血管などの血流の改善を通して、髪に栄養素を行き届きやすくする作用をもたらします。この結果として「発毛効果」が期待できるものになっています。最近の研究では、毛の生成工場である「毛乳頭」や「毛母細胞」の働きを促進する作用もあると言われています。
外用薬の塗るタイプのミノキシジル(リアップなど)もありますが、体の外からのアプローチになるので、吸収率はあまりよくありません。そのため、あまり効果が得られないのが実情です。
40代・50代から始める薄毛対策
40代、50代になると薄毛の状態が目に見えて進行してくることは珍しくありません。理解しておくべきは、AGAは進行していくものなので放置していても自然に回復することはないという点です。早めに対処するほど短期間での回復が可能です。
根本的なAGAの治療はクリニックでのお薬が必要ですが、自分でできる対策としては生活習慣の改善があります。当然ながら、生活習慣の乱れは髪の成長にもよくありません。生活習慣を整えて健康的な体を維持することで、人が本来持つ髪を生やす機能を最大限に発揮します。
睡眠不足の解消
私たちの身体は、主に活動している時に機能する「交感神経」と、リラックスしたり身体を休めてメンテナンスする時に機能する「副交感神経」とのバランスで成り立っています。睡眠時間の乱れや睡眠不足が継続すると、身体がどのタイミングでメンテナンスすれば良いかわからなくなり、本来回復すべき疲労が蓄積したままになったり、成長ホルモンの分泌が悪くなったりします。
食生活の見直しで毛根に栄養を届ける
食事が大きく偏っていると、内分泌機能が乱れたり、髪の毛に必要な栄養素が不足したりするため、血流を改善しても効果が得られない可能性があります。薄毛対策には「タンパク質、ビタミン、ミネラル(亜鉛)」を十分に摂取する必要があるので、甘いものや油ものなどに偏らないよう注意を。
ヘアケアの習慣で発毛環境を整える
あまり髪を洗わない不潔な場合だけでなく、整髪料を付けたまま寝てしまうことが多い人、洗ってもシャンプーをきっちりと洗い流せていない人も注意が必要です。逆に一日に複数回シャンプーする人も問題が出てくる可能性があることを覚えておきましょう。これは、洗いすぎることで、頭皮の皮脂の分泌量が過度に増えてしまい、毛穴が詰まったり栄養分の供給を阻害してしまうためです。
薄毛の症状が出たらクリニックに相談を
無料カウンセリングで薄毛の症状や原因をチェック
40代50代の薄毛症状は、多くの場合はAGAによるものです。AGAは何もせずに放置すると薄毛がどんどん進行していきます。当院では無料カウンセリングを実施し、一人ひとりの症状と原因に合わせた治療を提案していますので、迷ったときはぜひ一度ご相談ください。