コラム

2019.8.19 知識

最近TVやCMでもよく聞くAGAって何？

【AGAの特徴】悪玉男性ホルモンが原因で発症する脱毛症

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の頭文字を繋げたもので、日本語では「男性型脱毛症」と呼ばれております。体内にある男性ホルモン（テストステロン）が、悪玉男性ホルモン「DTH(ジヒドロテストロン)」へ変化することにより毛周期が乱れて脱毛に繋がる症状のことです。

通常、テストステロンは、筋肉や体の発達を助けてくれるのですが、酵素の一種である（５αリダクターゼ）と結びつくとDTH（ジヒドロテストロン）へ変化してしまいます。

５αリダクターゼは元々人体にある酵素の一種で、皮脂腺に存在するⅠ型と毛乳頭細胞に存在するⅡ型の2種類があります。

Ⅱ型の５αリダクターゼ酵素は生え際・頭頂部分の毛乳頭細胞に存在しているため、テストステロンと結び付き悪玉ホルモンであるDTHに変化してしまいます。少し専門的な範囲のお話になりますが、頭皮にはアンドロゲン受容体という遺伝子のバランスを調節する細胞が存在しています。

毛髪のサイクルは髪を太く健康に育てる成長期、成長が止まる退行期、髪が抜ける休止期を繰り返します。通常であれば成長期に2〜6年、退行期に2週間、休止期に3〜4ヶ月ほどの時間をかけてサイクルが進みます。しかし、AGAになると成長期が数ヶ月から1年と短縮され、成長しきっていない弱い毛のまま退行期に移り、毛髪の軟毛化に繋がります。

このサイクルが進むと抜ける髪と育つ髪のバランスが崩れ、毛髪の減少が始まります。以前と比べて髪が柔らかくなったという場合は、AGAの初期症状である可能性があるので早めに治療を始めるといいでしょう。

生活習慣がAGAに影響することも

先程お伝えしたようにAGAは遺伝的要因が大きいのですが、毎日の生活習慣も症状の進行を左右すると考えられています。

健康な毛髪を作るためには、タンパク質やビタミンミネラルなど栄養バランスに気をつけることが大切です。タンパク質は髪の毛の元となり、ビタミンミネラルは代謝を促す効果があります。サプリメントなどを利用してもいいですが、なるべく普段の食事から注意していきましょう。喫煙や飲酒の量が多いのに運動量が足りてないと、血行不良で頭皮に栄養が行き届きづらくなってしまい、AGAの症状を進行させる可能性があります。

また、睡眠時間が少なかったり不規則だったりするとホルモンバランスがくずれたり、髪の毛や体の修復に大切な成長ホルモンが不足してしまうかもしれません。AGAを悪化させないためには、規則正しい生活習慣が大切です。もちろんそれがストレスになってもいけませんので、まずはできる部分から改善していきましょう。

AGAは専用の薬を使って治療される

フィナステリドは「抜け毛を防いで維持するお薬」、ミノキシジルは「毛髪を生やす・太くするお薬」です。実際の治療ではどのように処方されるかというと、高い効果を求める場合においては「フィナステリド」と「ミノキシジル」の両方が処方されることが理想です。

こうすることで、「脱毛因子が取り除かれた状態の毛根」に直接的な活力を届けることが可能となります。もちろん、患者様の体質や体調、生活環境、頭髪・頭皮の状態も確認させていただいた上でのご提案にもなりますが、薄毛改善を強く希望される場合には、やはりダブルの服用が効果的です。

AGA治療は病院で相談しながら治療するのが近道

当院では、治療がはじまってからも、使用中の薬は合っているか、副作用は出ていないかなどを入念に確認しながら安全性を確保した治療を行います。AGA治療は長期戦になるので、事前に治療計画をしっかりと立てて、医師と相談しながら計画を見直したり微調整を行ったりすることが重要です。

このようなきめ細かな治療によって、最大限の効果を発揮させることができます。そして同時に、副作用やデメリットを最小限に抑えたり回避することができます。初回カウンセリングは無料ですので「薄毛が気になる」と思ったらまずは気軽にご相談ください。